9条改正巡る論点整理提案=自民、議論加速狙う―衆院憲法審



衆院憲法審査会は18日、戦争放棄を定めた憲法9条に関する集中討議を行った。9条に特化した議論は今国会で初めて。自民党は衆院として意見集約を進めるため、9条改正に関する「論点整理」を行うことを提案。中道改革連合などは慎重な姿勢を示し、折り合わなかった。

自民は今国会で、緊急事態条項創設のたたき台「イメージ案」を衆院憲法審事務局などにまとめさせ、議論の進展を図っている。自民としては9条を重視する日本維新の会の主張を踏まえ、9条改正の議論も加速させたい考えとみられる。

自民の新藤義孝氏は討議で「9条改正は安全保障法制の完成をもたらす」と主張し、「論点整理を行いながら、結論を出せるよう集約したい」と提起。田野瀬太道氏も「論点整理を行うなど議論のピン留めをお願いしたい」と呼び掛けた。

これに対し、中道の国重徹氏は「わが国の防衛のために必要な法整備は既になされている」と9条改正の必要性を疑問視。「9条は平和国家としての歩みそのもの。国論を二分しないよう十分な慎重さと丁寧さが求められる」とくぎを刺した。

討議では自民と維新の意見の隔たりが改めて鮮明になった。新藤氏は現行の9条1項、2項を維持した上で、自衛隊保持を記した9条の2を追記する案を主張。これに対し、維新の阿部圭史氏は戦力不保持を定めた2項を削除し、集団的自衛権行使を全面容認するよう訴えた。

国民民主党の玉木雄一郎代表は「与党と野党のやりとりかと思った」と皮肉交じりに指摘。高市早苗首相が来年春までに改憲の国会発議にめどを付けたいとしていることに触れ、「与党間でさえ議論の分かれる話を今から始めても間に合わない」と自民を批判した。

参政党は9条の「根本的改正」、チームみらいは丁寧な議論、共産党は改正反対を訴えた。

【時事通信社】 〔写真説明〕討議が行われた衆院憲法審査会=18日午前、国会内

2026年06月18日 17時40分


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