日銀、大規模緩和を継続=政策修正時期「決め打ちできず」―植田総裁



日銀は22日の金融政策決定会合で、長短金利操作を柱とする現在の大規模な金融緩和の維持を決めた。日銀が目指す2%の物価目標を、持続的・安定的に実現できると見通せる状況ではないとの判断を継続。植田和男総裁は会合後の記者会見で、政策修正の見通しについて「現時点では時期や具体的な対応を決め打ちできない」と述べた。

前回7月会合で0.5%から事実上1%に引き上げた長期金利の変動許容幅は、今回据え置いた。植田氏は政策修正後に上昇した長期金利について「整合的に形成されている」と指摘。「物価目標の実現が見通せる状況になれば、長短金利操作の撤廃やマイナス金利の修正を検討する」と述べる一方、具体的な金融政策正常化の手順は「言える段階ではない」と述べるにとどめた。

【時事通信社】 〔写真説明〕金融政策決定会合を終え、記者会見する日銀の植田和男総裁=22日午後、日銀本店

2023年09月22日 19時46分


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