
【ニューヨーク時事】米パソコン大手デル・テクノロジーズ創業者のマイケル・デル氏は2日、トランプ米政権が推進している新生児向け投資口座制度に計62億5000万ドル(約9800億円)を寄付すると明らかにした。子供の長期的な資産形成を支援する制度で、「トランプ口座」と呼ばれている。
トランプ大統領は同日、ホワイトハウスで会見し、「『トランプ口座』により何百万ドルもの資金が子供たちや中流家庭に分配され、アメリカンドリームをつかむチャンスを与える」と意義を強調した。
7月に成立したトランプ氏肝煎りの大型減税関連法に制度創設が盛り込まれていた。2025~28年に生まれた米国市民である子供を対象に、政府が運用原資として1000ドルを拠出。保護者が投資口座を管理し、追加資金も投入できるようにする。
デル氏と妻のスーザン氏は2500万人の子供に1人当たり250ドルを寄付する。政府による1000ドル拠出の対象とならない、25年より前に生まれた10歳以下の中低所得層の子供を支援する。
〔写真説明〕米パソコン大手「デル・テクノロジーズ」のロゴマーク=4月9日、東京都千代田区
2025年12月03日 16時39分