
自動車、電機など五つの産業別労働組合で構成する金属労協は3日、東京都内で協議委員会を開き、2026年春闘の要求方針を正式決定した。基本給を底上げするベースアップ(ベア)の要求水準は「月額1万2000円以上」で、ベア額を明示する現行の要求方式となってから最高額だった前年と同水準。物価高が続く中、継続的な賃上げを実現し、大企業と中小企業との格差拡大に歯止めをかけたい考えだ。
ベア要求は13年連続。金子晃浩議長はあいさつで「全ての組合員の実質賃金向上を確固たるものとすべく、積極的な賃上げにこだわる」と強調。要求水準は前年と同じだが、「(賃上げ水準の)実現にこだわるという強い意志を込めた」と説明した。
【時事通信社】
〔写真説明〕金属労協の協議委員会であいさつする金子晃浩議長(左端)=3日午後、東京都江東区
2025年12月03日 19時22分