
【マニラ時事】アジア開発銀行(ADB)は10日、アジア太平洋46カ国・地域(日本など除く)の2025年の経済成長率見通しについて、9月時点の4.8%から5.1%に上方修正した。貿易摩擦が激化していた米国と中国が関税緩和に合意したことや、インドの成長が予想を上回ったことなどが主因。26年の見通しも、4.5%から4.6%に引き上げた。
25年の国・地域別の成長率は、国内消費や輸出が堅調なインドが6.5%から7.2%に上方修正。中国は4.7%から4.8%、インドネシアが4.9%から5.0%、マレーシアは4.3%から4.5%、ベトナムも6.7%から7.4%にそれぞれ引き上げた。一方、フィリピンは公共事業を巡る不正疑惑や自然災害の影響により、5.6%から5.0%に引き下げた。
〔写真説明〕にぎわうインド南部ベンガルールの市場=10月19日(AFP時事)
2025年12月10日 13時03分