
1日に就任した日本ハムの前田文男社長は20日までに時事通信のオンラインでのインタビューに応じた。家畜伝染病「アフリカ豚熱」を受けたスペイン産豚肉の輸入禁止でベーコン原料の豚バラ肉の枯渇が懸念される中、別の肉で作った代替品の投入を進め、原料不足に対処する考えを示した。今秋にも新商品を発売する予定で、「取りにいけるシェアはしっかり取っていきたい」と意気込んだ。
昨年11月の禁輸以降、同社は豚バラ肉の価格高騰に対応した商品開発を本格化。今年3月にソーセージ用のミンチ肉を使ったベーコン代替品「シャウスライス」を発売した。ただ、豚バラ肉はまだ品薄状態で、「7月には在庫がかなり薄くなる」ことから新たな商品の開発を急ぐ方針だ。
イラン情勢悪化で石油製品の供給が混乱し、食品包装資材の値上げが懸念されている。前田氏は「(値上げの)依頼はまだ受けていない。いろいろな状況が想定される」と述べ、自社商品の値上げの可能性については明言を避けた。
国内の人口減少が進む中、東南アジア事業の強化を優先的に進める意向も示した。2024年度の海外売り上げ約1900億円のうち東南アジアは10%ほどで、今後さらに伸ばす考えだ。
〔写真説明〕インタビューに応じる日本ハムの前田文男社長=16日、東京都品川区(同社提供)
〔写真説明〕ソーセージに使われる原料を使ったベーコン代替品「シャウスライス」(日本ハム提供)
2026年04月20日 20時33分