銀行の投融資規制緩和へ=金融「新戦略」検討が本格化―政府



政府が成長資金の供給強化に向けて、金融分野の新戦略の検討を本格化させている。銀行の投融資規制緩和を戦略の目玉に据え、産業再編を加速させる狙い。人工知能(AI)・半導体など17分野への重点投資を掲げる高市政権の成長戦略を金融面から後押しする。

政府は20日、日本成長戦略会議(議長・高市早苗首相)の下に設置した「資産運用立国推進分科会」会合を開催。分科会長を務める片山さつき金融相は「金融機関による資金供給機能の発揮を強力に促す環境整備を行い、資金の好循環を創出したい」と強調した。今夏までに新戦略を策定する。

金融庁は銀行の大口融資規制を緩和し、巨額の資金が必要なM&A(合併・買収)に伴う融資についても、一時的に限度額を超えることを認める方針。日本に支店がない外国銀行でも協調融資に参加できるよう、約20年ぶりの貸金業法改正も検討している。

出資については、銀行の投資子会社が、経営陣による買収(MBO)を行う企業や、非中核事業として切り離される企業に出資する場合は例外的に議決権ベースで5%超の出資も可能にする方向だ。政府系金融機関や政府系ファンドと共同出資する際は、通常の出資に比べてリスクが低いとして、求められる自己資本も軽くする。

このほか新戦略では、事業会社が保険子会社を設立しやすくするため、要件の緩和も進める。大規模な自然災害に備え、大手損害保険会社と共同でリスクを引き受ける仕組みを想定する。

〔写真説明〕日本成長戦略会議の「資産運用立国推進分科会」で発言する片山さつき金融相=20日午後、東京都千代田区

2026年04月20日 20時31分


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