
JR西日本は1日、銀行業への参入を発表した。りそなホールディングス(HD)完全子会社の関西みらい銀行(大阪市)に20%出資し、預金や住宅ローンを取り扱う新たな銀行サービスを2027年度にも始める。金融庁の認可を得た上で、今年度中に900億円を投じて関西みらい銀株を取得し、持ち分法適用会社とする。
3社は同日、大阪市内で記者会見した。倉坂昇治JR西社長は、鉄道事業以外の強化に向け「暮らしと密接する金融機関とともに、生活サービスをより充実させたい」と述べた。りそなHDの南昌宏社長は「新たな地域戦略強化の一環だ」と語った。
JR西は、関西みらい銀を所属銀行とする銀行代理業の許可を得た上で、預金や住宅ローンを提供できる新たなデジタル金融サービス「WESTERミライバンク(仮称)」を2027年度にも始める。また、決済に加え、銀行口座やポイントの管理などを一括でできるアプリも開発する。
関西みらい銀は、店舗を活用した対面サポートで支援し、既存のデジタル金融サービスとの差別化を図る。預金獲得競争が激しさを増す中、JR西が持つ鉄道利用者などの豊富な顧客基盤のデータを活用したい考えだ。
鉄道業界では、JR東日本グループが楽天銀行のシステムを使いネット銀行サービスに参入。阪急阪神ホールディングスも池田泉州銀行(大阪市)と提携したが、出資に踏み込むのは異例。
〔写真説明〕資本業務提携を発表した(左から)りそなHDの南昌宏社長、JR西日本の倉坂昇治社長、関西みらい銀行の原藤省吾社長=1日午後、大阪市北区
〔写真説明〕記者会見するJR西日本の倉坂昇治社長(左)とりそなHDの南昌宏社長=1日午後、大阪市北区
2026年05月01日 19時39分