非加盟の中国、TPP行事画策=各国を招待、意図巡り懸念拡大



中国・蘇州で22、23両日開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易相会合に合わせ、議長国の中国が「包括的及び先進的環太平洋連携協定(CPTPP)」の関連行事を開こうと画策していることが16日、分かった。中国はCPTPP非加盟にかかわらず、加盟各国を無断で招待。中国の意図を巡り懸念が広がっており、各国で対応を協議している。

中国の狙いは「CPTPP加入の正当性を獲得すること」(交渉筋)とみられる。中国は2021年にCPTPPへの加入を申請したが、交渉入りには至っていない。米国が保護主義に傾斜する中、CPTPPは高水準の貿易自由化を実現する多角的な枠組みとして存在感を高めている。

国際協調に後ろ向きになる米国を尻目に、中国は国際会議で自由貿易の重要性を訴えるなど通商秩序の「庇護者」として影響力を発揮しようともくろんでいる。APEC議長国の立場で行事を主催することで、CPTPP加入の糸口を探るほか域内の多角的貿易体制での影響拡大を図りたい考えとみられる。

CPTPP関連行事は、日中韓や東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国も参加する「地域的な包括的経済連携(RCEP)協定」との対話を想定。ただ、CPTPP、RCEPともに意思決定は全会一致を原則としており、実現するかは不透明だ。テーマを含め修正する可能性もある。

〔写真説明〕アジア太平洋経済協力会議(APEC)関連会議に出席した中国の習近平国家主席(右)=2025年11月1日、韓国・慶州(EPA時事)

2026年05月16日 15時26分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース