
【ブリュッセル時事】欧州中央銀行(ECB)は2日公表した報告書で、世界の中銀の外貨準備に占める金の割合が2025年末時点で27%と、米国債の22%を上回ったと明らかにした。ロイター通信によると、金の比率が米国債を逆転するのは1996年以来、約30年ぶり。地政学リスクの高まりを背景に、中国やインドなど新興国を中心に金の購入が拡大している。
各国中銀はこれまで、安全性と流動性の高さから米国債を中心とするドル建て資産を外貨準備の柱としてきた。ドル建て資産のシェアはなお約4割を占めるものの、近年は低下傾向にある。トランプ米政権の政策運営を巡る不確実性などが、米国資産への集中を抑える動きにつながっているとの見方もある。
〔写真説明〕金地金(資料写真)
2026年06月03日 12時59分