中東リスク、世界経済の影響議論=G20財務相会議、31日開幕



【アッシュビル(米ノースカロライナ州)時事】20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が31日午前(日本時間同日夜)、米南部ノースカロライナ州アッシュビルで開幕する。中東情勢の混乱に伴うエネルギー価格上昇など世界経済が直面する下押しリスクへの対応を議論。主要国では財政悪化の懸念もあり、長期金利が急上昇している中、金融政策を含めた政策協調も課題となる。

日本からは片山さつき財務相と植田和男日銀総裁が出席する。会議は9月1日までで、議長国の米国は共同声明の採択を目指す。ただ、米中対立など参加国の分断が進み、合意形成は難航が予想される。

米イランの軍事衝突収束の見通しは立たず、原油価格の高止まりで、世界経済は強いインフレ圧力にさらされている。さらに、高水準の公的債務を抱える日米など主要国の拡張的な財政運営が世界的な金利上昇を加速させており、国際金融市場の安定が焦点となる。

議長国の米国は、規制緩和や投資拡大による民間主導の成長促進の実現を重視。中国の過剰生産を念頭に、経常収支の不均衡是正に向けた方策も議論となる。

当地では、先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議も開催する見通し。飛躍的に進化する最先端AI(人工知能)モデルを悪用したサイバー攻撃などのリスクへの対応のほか、ウクライナ支援を討議する。

片山氏とベセント米財務長官との会談に加え、植田氏とベセント氏が意見交換するかも注目される。ベセント氏は円安・債券安という「日本売り」が米国債売りに波及するのを懸念し、日銀の早期利上げを促す発言を繰り返している。

2026年08月31日 07時19分

economy


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース