あいちと三十三、統合解消=見解に相違、最終合意断念



あいち銀行を傘下に持つあいちフィナンシャルグループと、三重県が地盤の三十三銀行を傘下に置く三十三フィナンシャルグループは10日、経営統合に関する基本合意を解消したと発表した。両社は来年4月1日の統合を目指して協議していたが、新しい持ち株会社の方向性を巡って見解の相違があり、今月予定していた最終合意は困難だと判断した。10日にそれぞれの取締役会で決定した。

両社は名古屋市で共同記者会見を開き、あいちの伊藤行記社長は統合解消について「いろいろな点で見解の相違があった。残念だ」と説明した。傘下のあいち銀は昨年1月に愛知銀行と中京銀行が合併して発足したばかりで、伊藤氏は「今の体制強化に軸足を移す」と述べた。

統合が実現すれば、総資産は11兆円を超える見通しだった。伊藤氏は「ある程度の規模は必要だ。統合でシナジーが出るということでは一致している」と指摘。将来の再協議に含みを持たせた。

三十三の道広剛太郎社長は、統合を目指したのは経営目標の達成に近づけるためだったと振り返った上で、再協議について「理想の姿に資するのであれば、起こり得る」との認識を示した。

〔写真説明〕経営統合の解消について共同会見するあいちフィナンシャルグループの伊藤行記社長(左)と三十三フィナンシャルグループの道広剛太郎社長=10日午後、名古屋市中区

2026年09月10日 20時27分


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