日銀利上げでも止まらぬ物価上昇圧力=飲食料品「値上げラッシュ」



日銀が3カ月ぶりの利上げに踏み切った。物価の上振れリスクに対応する狙いだが、中東情勢の長期化懸念による原油価格の高騰、人工知能(AI)関連需要の拡大など、物価上昇圧力は依然として強い。飲食料品は既に値上げラッシュを迎えており、インフレ抑制へ難路が続きそうだ。

日銀の植田和男総裁は18日の金融政策決定会合後の記者会見で、物価について「原油高などを起点とする物価上昇圧力が、幅広い品目の価格上昇に波及していく可能性が高い」と指摘した。今後のリスク要因として、中東情勢のほか、AI需要の拡大や為替相場を挙げ、一時的な要因を除く基調的な物価上昇率は「2%の物価安定目標を超えて上振れていくリスクがある」と危機感を示した。

足元では今後の物価上昇を示唆する指標も出ている。企業間で取引されるモノの価格を示す国内企業物価指数は8月に前年同月比7.6%と、3カ月連続で7%を超えた。今後、企業がコスト上昇分を消費者に近い製品の価格に転嫁することで、消費者物価も上がると予想される。

飲食料品は早くも値上げラッシュに見舞われている。帝国データバンクによると、9月に値上げを予定する品目数は、前年同月比3倍超の4923品目。10月以降も高止まりし、年間では2万品目を超える見通しだ。政府の電気・都市ガス料金の支援が9月使用分で終わることも、物価を押し上げると見込まれている。

〔写真説明〕金融政策決定会合を終え、記者会見する日銀の植田和男総裁=18日午後、日銀本店

2026年09月19日 07時09分


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