大手生保、国債の入れ替え加速=長期金利上昇で―今年度下期



長期金利の上昇傾向を踏まえ、大手生命保険会社が日本国債の入れ替えを加速させる。低金利時代に買い入れた国債を売却し、利率の高い国債を購入。運用利回りを向上させ、これまでよりも契約者に有利な保険商品を販売する。

大手10社は26日までに、2026年度下半期(10月~27年3月)の資産運用計画を発表。9社が3月末時点の長期金利を3%台と見込んだ。日銀の追加利上げについても、多くが今年度中にあと2回実施すると予想した。

これらの想定を踏まえ、第一生命保険は償還(払い戻し)までの期間が20~40年の「超長期債」と呼ばれる国債を中心に、年間で約1兆円超入れ替える。

明治安田生命保険は入れ替えと新規投資を合わせ、国債を2兆円程度購入する。北村乾一郎運用企画部長は「来年度まで、今の金利水準でかなりの運用資産を入れ替えたい」と述べた。

長期金利の上昇は、保有国債の含み損が膨らむことにつながる。日本生命保険は今年4~9月に当初計画を超える1兆1000億円の入れ替えを実施。下半期も同程度を見込む。

インフレ圧力や中東情勢の先行き不透明感を背景に、「安全資産」で運用する動きも広がっている。第一生命は今年度から金を組み入れ、今後3年程度で資産全体の約1%まで積み増す方針。富国生命保険は金融市場の流動化に備え、昨年度末までに積み上げた現預金の水準を維持する。

〔写真説明〕写真上から第一生命保険、明治安田生命保険、日本生命保険の看板

2026年10月27日 09時36分


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