一般社団法人 日本電子機器補修協会

rogo

過去に現職元首2人に逮捕状=外遊に支障も―国際刑事裁



国際刑事裁判所(ICC)は過去に現職の国家元首2人に対して逮捕状を出した。ただ、逮捕状の執行機関がないICCは逮捕を各国に頼らざるを得ず、いずれもICCへの身柄引き渡しには至っていない。

ICCは2009年、スーダンのバシル大統領(当時)に現職の国家元首として初めて逮捕状を出した。03年に始まったダルフール紛争に絡み戦争犯罪などの容疑が持たれている。在任中は逮捕されず、外遊もしていたが、19年のクーデターで失脚し、収監された。スーダン政府は21年、バシル氏をICCに引き渡す方針を閣議決定しているものの、実現していない。

バシル氏は在任中、たびたび外遊の取りやめや日程変更を余儀なくされた。報道によると、13年に飛行機でイランに向かったところ、サウジアラビアに「正式な申請がない」として領空通過を拒否され引き返した。15年には国際会議出席のためインドネシアを訪問しようとしたが、複数の国が領空通過を拒否し、直前に外遊を中止。ただ、翌16年にはインドネシアを訪れている。サウジ、インドネシアともICCに加盟していない。

逮捕状が出たもう1人の国家元首はリビアの故カダフィ大佐だ。ICCは11年、カダフィ大佐(当時)に対し、民主化運動弾圧に絡む人道に対する罪で逮捕状を出した。しかし、大佐はその後、反体制派に殺害され、ICCは被疑者死亡のため手続きを打ち切った。

〔写真説明〕2010年3月、リビア中部シルトに到着したカダフィ大佐(右)とスーダンのバシル大統領(左、いずれも当時)(EPA時事)

2023年03月18日 15時15分


関連記事

米、核戦力情報提供せず=ロシアの新S

スーチー氏率いる政党解散=国軍主導選

米中高官、24日に電話会談=台湾総統

参加120カ国、結束強化へ=米主導、

アルメニア、ICC加盟の動き=プーチ

戦術核弾頭か、写真初公開=正恩氏「核

台湾の馬英九前総統が訪中=総統経験者

「核兵器生産に拍車掛けよ」=正恩氏、

司法改革の審議先送り=抗議継続、混乱

ウクライナ兵、「ロシア負かすまで戦う

ロシアからの兵器供給停滞=ウクライナ

拘束邦人「反スパイ法違反」=具体的容

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース