岸田文雄首相の28日の物流関連視察には、公明党の斉藤鉄夫国土交通相と国民民主党の副代表だった元参院議員の矢田稚子首相補佐官(賃金・雇用担当)が加わった。国民民主の連立政権入りが取り沙汰される中、「自公国」そろい踏みのような場面が生まれたことで、臆測を広げそうだ。
矢田氏の補佐官起用には、電機連合や自動車総連など国民民主を支持する労働組合との結び付きを強める狙いがあるとされる。視察先は東京・平和島の運送会社で、3氏は約1時間かけ、作業の現場を見て回った。首相周辺は「物流は党派を超えた課題だ」と語った。
〔写真説明〕視察を終え記者団の質問に答える岸田文雄首相(中央)。左は矢田稚子首相補佐官、右は斉藤鉄夫国土交通相=28日午前、東京都大田区(代表撮影)
2023年09月28日 16時48分