
大阪府警捜査4課の警部補ら6人が家宅捜索中に、捜査対象者に暴行したとされる事件で、府警は23日、6人を含めた12人を免職などの懲戒処分とした。監督責任などを問い、当時の刑事部長や捜査4課長を含む23人も内部処分。計35人が対象となる異例の大量処分となった。
事件は昨年7月15~16日、同課が国内最大規模の違法スカウトグループ「ナチュラル」の関係先として大阪市内のビル一室を捜索した際に発生。居合わせたメンバーの男性3人に警部補ら6人が暴行したとされ、いずれも特別公務員暴行陵虐罪で起訴や在宅起訴された。
懲戒免職となったのは、現場責任者だった警部補の時長力被告(51)と巡査部長の阪口裕介被告(33)=いずれも公判中。在宅起訴された4人は停職6月で、6人は「男性らのスマートフォンの暗証番号を聞き出すために暴行した」などと動機を説明しているという。
10人超の捜査員は、暴行に加担したり、止めなかったりしたとして戒告や訓戒などとされた。また、停職6月となった同課の警部は、大阪地検から暴行を映した映像の照会を求められた際、「映像はない」と虚偽の報告をしたとして、犯人隠避容疑で書類送検された。
府警は、事件の背景には、幹部間で決められた捜査方針が現場の捜査員に共有されていなかったことや、現場責任者の不足などがあったと指摘。適正捜査に向けた指導教養の徹底や、意思統一を図るための捜査会議の拡充などの再発防止策を進めるとしている。
〔写真説明〕大阪府警本部=大阪市中央区
2026年01月23日 16時27分