
東京都豊島区東池袋の商業施設でアルバイトの女性(21)が刺殺された事件で、元交際相手の職業不詳、広川大起容疑者(26)=死亡=が、自傷により倒れた後、再び起き上がって女性への襲撃を続けていたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁巣鴨署は強い殺意があったとみている。
同署や捜査関係者によると、同容疑者は入店後、レジカウンター内にいた女性の元に向かい、首などを目掛けて複数回ナイフを振り下ろした。自身の首も刺し、いったん意識もうろうとなって倒れたが、その後再び起き上がって襲い続ける様子が防犯カメラに映っていた。
「大声を出し、涙を流しながら襲いかかった」との目撃情報もあるという。
同容疑者は事件当日の26日朝、同居の母親と外食後、午前10時ごろにJR登戸駅周辺で別れたとみられ、午後6時45分ごろに現場の商業施設「サンシャインシティ」に到着した。
2度にわたり女性が勤務する「ポケモンセンターメガトウキョー」内の様子をうかがった後、トイレに財布などが入ったリュックを置き、店に向かった。便器内からは同容疑者のスマートフォンも見つかったという。
同署は30日午前、川崎市の同容疑者宅を殺人容疑で家宅捜索。パソコンのほか、同庁が発付したストーカー規制法に基づく禁止命令書などを押収した。司法解剖の結果、2人の死因はいずれも頸(けい)動脈を損傷したことによる失血死だった。
同容疑者の母親はこの日、取材に対し「本当に申し訳なく言葉もありません。とても信じられない状況で何をどうすればいいのか分かりません」とのコメントを関係者を通じて出した。
〔写真説明〕女性が刺される事件が起きた商業施設「サンシャインシティ」=26日、東京都豊島区
2026年03月30日 20時24分