ランドセル商戦、「長持ち」重視=丈夫さや飽きないデザイン訴求―来春入学用



2027年春入学に向けたランドセル商戦が、この春休みから5月の大型連休にかけて本格化する。近年は軽さや自分好みに変えられるデザインなどに注目が集まっていたが、価格の上昇が続く中、6年間長く使ってもらえる丈夫さや、飽きのこないデザインをアピールする販売店やメーカーが増えている。

日本鞄協会ランドセル工業会の調査によると、26年春入学用のランドセルの平均購入価格は6万2034円と前の年に比べて1288円上昇した。少子化で一人の子どもにかける金額が増えているということに加え、原材料費の高騰が価格上昇圧力となっている。

メーカーも、品質を維持するためには価格の見直しは避けられない。ただ、6年間の無料修繕サポートの導入など、長く使用する上で「納得してもらえる価格」(土屋鞄製造所担当者)とする工夫も凝らす。そごう・西武は耐久性の高い商品への需要を見込み、27年春入学用では丈夫さに定評がある工房製の商品数を3割増やした。

同社は軽さを求める顧客にも対応するため、通常より約200~300グラム軽い990グラムのモデルを販売。息子とともにそごう横浜店(横浜市)を訪れた同市在住の母親は「肩が痛くならない背負い心地がポイントだ」と慎重に商品を選んでいた。

今年の商戦では落ち着いた「くすみカラー」の商品も目立つ。高島屋横浜店(同)が26日に開いた特設会場では、小学校に来春入学予定という地元の女の子が「これがいい」と、濃い紫色に花の刺しゅうをあしらったランドセルを指さした。バイヤーの久木原美奈子さんは「飽きにくいのが特長だ」と解説した。

一方、新学期に合わせて買い替えを考える消費者も少なくないとされる。イオンは、軽量な素材を使った「かるすぽ

ラクルスタイル」シリーズで、今年は3、4年生の買い替え需要を取り込むため、シンプルなデザインの扱いを増やしたという。

高品質化が進むランドセルは、納品まで1年近くかかることもあり、購入時期は年々早まっている。

【時事通信社】 〔写真説明〕そごう・西武で販売される、専門工房が手掛けるランドセル=26日、横浜市西区 〔写真説明〕ランドセル商戦が本格化し、売り場を訪れた親子=26日、横浜市西区

2026年03月28日 20時34分


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