気象や地形、岩手山林火災の複合要因に=続く延焼、「樹冠火」発生か―千葉大准教授



岩手県大槌町の山林火災は焼損面積計1600ヘクタールを超え、平成以降では2番目の規模となった。山林火災に詳しい千葉大の峠嘉哉准教授は「気象や地形など、火災が大規模化する要因が重なっていた」とした上で、枝葉に火が付いて樹木全体が燃え上がる「樹冠火」が発生した恐れも挙げる。

峠准教授は延焼が続く要因について、乾燥や強風といった気象条件の存在を指摘。大槌町に広がるリアス式海岸特有の複雑に入り組んだ地形に伴い、急な斜面のため燃焼物が下方に落下しやすいことも要因とした。

発生から2日目で計約200ヘクタールが焼けたことについては、「数年に1度の延焼拡大の早さだ」と分析。山林にはスギやマツなど、葉に油分を多く含む樹木があり、樹冠火が発生した結果、延焼が早まったとみられるという。

峠准教授は「乾燥や強風といった要因は他の地域にも共通している」と強調。国内での林野火災の多くが不注意などによる失火だといい、「火の取り扱いに注意することが何よりも大きな対策だ。自治体の林野火災警報などを確認しながら、その危険性を認識してほしい」と話している。

〔写真説明〕山林火災で、煙に覆われた市街地=23日、岩手県大槌町

2026年04月28日 20時46分


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