
エアコンのような冷暖房機能をうたっているのに、実際には送風機能しかない商品だったという相談が全国の消費生活センターで増えている。「瞬間冷感」などと極端に性能の高さをアピールする広告もあるといい、国民生活センターが注意を呼び掛けている。
2024年度に全国の消費生活センターに寄せられた相談は計1354件で、前年度の約3倍に急増。25年度は12月末時点で923件(前年同期比1.2倍)に上り、「広告のような温度にならない」などといった相談が多かった。50代男性は契約時に書いた電話番号に不審な電話がかかるようになったと訴えた。
国民生活センターは、通販サイトなどで冷暖房機能をうたう10製品を購入。性能を調べたところ、冷房機能があるとした6製品とも内部は送風ファンだけで、空気を冷やす熱交換器などは搭載されていなかった。「暖房」の5製品も30分間運転させたが、6畳洋室の温度は5度以上高くならなかった。
同センターは、USB電源などの消費電力の少ない製品では、エアコンのように短時間で空間の温度を上下させることはできないと指摘。商品紹介だけでなく販売事業者の会社概要も確認し、慎重に購入を検討してほしいとしている。
〔写真説明〕国民生活センターが行ったテストで、冷房機能が確認されなかった扇風機=3月11日、東京都港区
2026年04月30日 14時44分