山林火災、平成以降2番目規模=鎮圧見通せず、生活影響深刻―29日で発生1週間・岩手県大槌町



岩手県大槌町の山林火災は、29日で発生から1週間となった。県が発表した28日朝の焼損面積は計約1633ヘクタールに上り、平成以降では昨年起きた同県大船渡市の火災に次ぐ2番目の規模。町は「火の勢いは制御下にある」としているが、鎮圧は見通せず、避難の長期化で住民生活への影響が深刻化している。

山林火災は22日午後1時50分ごろに同町の小鎚地区、同4時半ごろに吉里吉里地区でそれぞれ確認された。県によると、これまでに住宅など8棟が全焼。40代の男性消防団員が消火活動中に消火栓のふたに右手を挟まれ打撲するなど2人が軽傷を負った。

自衛隊などのヘリコプターが上空から散水し、地上では各地から集まった緊急消防援助隊が放水を続けている。しかし、発生当初の強風や乾燥に加え、勾配が急で火の回りが早い地形であることから延焼が拡大。住宅への延焼を阻止するため懸命の消火活動が行われている。

町はこれまでに人口の約3割に当たる約1500世帯、約3200人に避難指示を出し、8カ所の避難所を開設した。28日午前11時時点で約70人が避難している。町外の親族宅などに身を寄せている住民もいるという。

懸念されるのは避難生活による疲労や不安の蓄積だ。避難所生活を続けるのが難しいと判断された住民が7人おり、町は宿泊施設に避難させる対応を取る。

町内で大量の煙と灰が舞う状況が続いていることから、県は呼吸に関する疾患のある人や高齢者らにマスクの着用を呼び掛けている。

【時事通信社】 〔写真説明〕岩手県大槌町の山林火災で、住宅に迫る火=23日 〔写真説明〕岩手県大槌町の山林火災で燃え広がる火=23日

2026年04月29日 07時10分


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