
障害者支援事業を行う「絆ホールディングス(HD)」(大阪市)傘下の4事業所が、給付金計約79億円を不正受給したとして、市は1日までに、事業所の運営法人代表ら5人を、詐欺容疑で大阪府警に刑事告訴した。告訴は先月30日付。
4事業所は、障害者向けに就業機会の提供や支援を行う「就労継続支援A型」で、先月末でいずれも閉鎖した。NPO法人「リアン」(同市)などの4法人がそれぞれ運営していた。
市などによると、A型事業所では、利用者が一般企業で半年以上働き続けられると、「就労移行支援体制加算」という加算金が給付される。絆HD側はこの制度を悪用し、4事業所を一般就労先に設定して半年間雇用し、再び事業所に戻す方法を繰り返し、加算金を水増し請求していたという。
市によると、4事業所の運営法人の代表ら5人は2024年4月~今年1月、水増し請求した障害者延べ1114人分の加算金計約79億円を、市からだまし取ったとしている。
市は3月末、水増し請求分にペナルティー分を加えた計約110億円の返還を絆HD側に求めたほか、運営法人の事業者指定を今月1日付で取り消す行政処分も行った。一方、絆HD側は、返還請求の取り消しなどを求め、市を相手取って4月に大阪地裁に提訴している。
〔写真説明〕大阪市役所=大阪市北区
2026年05月01日 19時56分