
インターネット通販サイト「アマゾン」に中国製の格安偽造品が出品されたのに削除されず、損害を被ったとして、医療機器メーカーなど2社がアマゾンジャパン(東京)に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が27日、東京高裁であった。三木素子裁判長はアマゾン側に3500万円の賠償を命じた一審東京地裁判決を変更し、約200万円の賠償を命じた。
三木裁判長は「偽造品に対する調査や具体的な措置の内容はアマゾン側に裁量がある」と指摘。出品者から合理的かつ客観的な根拠が示された場合は削除などの対応を講じる義務があるが、今回は十分な根拠が示されなかったと判断した。
その上で、販売ページ全体を削除した対応について、一審に続きアマゾン側の義務違反を認定。出品停止となった3商品について賠償を命じた一審を変更し、1商品についてのみ賠償を命じた。
原告の2社は、血中酸素飽和度を測るパルスオキシメーターを製造する「トライアンドイー」(神戸市)と、販売会社「エクセルプラン」(同)。同じ商品の出品があると一つのページに集約されるアマゾンの「相乗り出品」を巡り、偽造品だと申告したのにアマゾン側が対応を怠った上、販売ページ全体が一方的に削除されたと主張し、計約2億8000万円を請求していた。
〔写真説明〕東京高裁=東京都千代田区
2026年05月27日 20時53分