皇室典範改正案では、旧宮家の男系男子が養子として皇室に入り、子が男子なら皇位継承資格を持つことが盛り込まれた。所功・京都産業大名誉教授(日本法制文化史)は「皇室が今の天皇と皇族から、養子という形で接ぎ木された傍系関係者に移り変わる可能性があることを意味する」と危惧する。
所名誉教授は、今の皇室では、男系男子の若い皇族が、9月で20歳となる秋篠宮家の長男悠仁さまのみの現状を踏まえ、「あくまで仮定だが、悠仁さまが将来結婚後も男子を授からなければ、周囲の圧力で養子を迎えさせられるような事態も懸念される」と指摘。養子の子に皇位が移った場合、「今の皇室はそこで終わり、養子皇族による新たな皇室が誕生する第一歩になる。それで国民の理解と尊敬が得られるだろうか」と疑問を呈する。
女性皇族が結婚後も皇室に残る制度は「皇族数確保の観点から早急に必要な措置」と評価する一方、養子案が将来の皇位継承に影響を及ぼす可能性があることから、改正案を「根本的に再検討する必要がある」と強調。「男系男子限定は明治の旧皇室典範制定からであり、そこに固執し続ければ皇室の存続を危うくする。皇族数確保策をまず優先させ、改正後の状況を踏まえ、女性・女系天皇も排除しない日本的な在り方になることを願う」と話した。
2026年06月30日 20時32分
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