
東京都大田区で2022年、メタノールを使って妻を中毒死させたとして、殺人罪に問われた製薬大手「第一三共」元社員、吉田佳右被告(43)の控訴審判決が1日、東京高裁であった。吉崎佳弥裁判長は、懲役16年とした一審東京地裁判決を支持し、無罪を訴えた弁護側控訴を棄却した。
吉崎裁判長は、妻は仕事や育児の継続を前提とした行動を取っていたと指摘。弁護側の「自殺の可能性がある」などとする主張を退けた。さらに、妻に嘔吐(おうと)やベッドからの転落などの異常行動があっても、被告は119番をしなかったとし、「異変を放置し、死亡を積極的に受け入れるかのような態度を取っていた」と述べた。
その上で、メタノールを容易に入手できた被告が焼酎の飲用などを通じて妻に摂取させ、殺害したと認定。「一審判決に不合理な点はない」と結論付けた。
〔写真説明〕東京高裁=東京都千代田区
2026年07月01日 17時25分