強い眠気、高い事故リスク=睡眠時無呼吸症候群、推計94万人



眠っている間に呼吸の停止を繰り返す睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、日中に強い眠気に襲われるため、運転中に事故を起こす危険性が高いとされる。日本睡眠学会によると患者数は推計約94万人に上る。運転免許保有者の中にも一定数いるとみられ、国土交通省は運送業者にスクリーニング検査の導入などを呼び掛け、注意を促している。

国交省は2003年にマニュアルを作成。検査を実施する事業者が増加してきたが、事故後にSASが発覚するケースが後を絶たず、事故前後の検査の受診状況を報告するよう通達を出すなど取り組みを強化してきた。現在の運送業者向けのマニュアルでは、SAS患者の事故リスクは通常と比べ約2.4倍とする海外の研究も挙げながら、早期発見や適切な治療を呼び掛けている。

SASを含む睡眠障害により死傷事故を起こした場合、自動車運転処罰法の危険運転罪が適用され、最長20年の拘禁刑が科される可能性がある。

ある捜査幹部は「事故を起こした本人にSASの自覚があったかなど立証の難しさがあり、立件はまれだ」としながらも、潜在的にSASが影響したとみられる事故は他にもあるとみている。その上で「運転手自身が適正な健康管理をし、安全運転に対する意識を高めることが重要だ」と訴えている。

〔写真説明〕国土交通省=東京都千代田区

2026年08月06日 14時44分


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