
匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)のスマートフォンを遠隔解析し、警察が通信内容を入手する新たな手法について、警察庁の楠芳伸長官は3日の定例記者会見で「日々、トクリュウによる犯罪の脅威にさらされている国民の被害防止のため、導入は不可欠だ」と話した。特殊詐欺の被害額が過去最悪ペースで推移していることなどを挙げ、「治安は極めて危機的状況にある」と、必要性を強調した。
新手法の法的課題を検討する同庁の有識者会議は2日、裁判官から事前に許可状を取り、解析する権限は警察庁長官が指名した専門官に限ることなどを前提に、導入を認める提言骨子をまとめた。近く、具体的な制度のあり方などを提言としてまとめる見通しで、楠長官は「内容を踏まえて新たな法制度の検討を加速し、最重要課題であるトクリュウ対策を一層強化する」と決意を述べた。
〔写真説明〕定例記者会見で、匿名・流動型犯罪グループの犯行に使われる通信端末の遠隔解析導入について話す警察庁の楠芳伸長官=3日午前、東京都千代田区
2026年09月03日 12時06分