太陽系形成からごく初期に誕生か=りゅうぐう母天体、鉱物分析で―北大など



探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星「りゅうぐう」の砂に含まれる鉱物を分析していた北海道大などの研究チームは11日、りゅうぐうの元となった天体(母天体)が誕生したのは、約46億年前の太陽系形成開始から200万年以内のごく初期だったことが分かったと発表した。論文は米科学誌サイエンス電子版に掲載された。

りゅうぐうの砂には、母天体内部の温度が放射性物質の熱によって徐々に上昇して溶けた水と岩石とが反応してできた鉱物や有機物が含まれる。こうした物質や母天体そのものがいつ誕生したのかは詳しく分かっていなかった。

北大の川崎教行准教授らは、りゅうぐう試料に含まれる物質のうち、炭酸塩鉱物(ドロマイト)ができた年代を放射性同位体を使って分析。誤差を補正する新たな手法を採り入れて精度を改善したほか、ドロマイトができるまでの母天体内部の温度変化などをコンピューターシミュレーションで再現した。

その結果、ドロマイトは約45億6530万年前に、約90度の環境下でできたと判明。この温度に達するまでに必要な時間を考慮すると、母天体は太陽系の形成が始まったとされる時期から200万年以内に誕生していたと分かった。

〔写真説明〕探査機「はやぶさ2」が撮影した小惑星「りゅうぐう」=2018年6月(JAXA、東京大など提供)

2026年09月11日 14時31分


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