
中部電力の林欣吾社長は14日、名古屋市内で記者会見に臨んだ。厳しい表情を浮かべ、浜岡原発3、4号機の再稼働審査の申請取り下げを明らかにした。一方で「決して諦めることなく再申請に向けた取り組みを進めていく」と強調し、あくまでも原発を維持する姿勢を鮮明にした。
午後2時から始まった会見では、冒頭に同原発の不正問題を陳謝し、深く頭を下げた。「コンプライアンスを優先する組織風土を構築できなかった」「原子力事業者としてあってはならないことで、非常に深く重く考えている」などと反省の言葉が続いた。
ただ、浜岡原発の今後に関する質問には語気を強め、「原発の必要性、重要性は何ら変わるものではない」と断言。「全てを取り下げて会社の体質を見直し、再申請するのがベストだ」と主張した。経営合理性の観点から廃炉を検討しないのか問われると「時期尚早だと思っている」とかわした。
約3時間半に及んだ会見には勝野哲会長も出席。不正について「(自分が)副社長、社長と経営の中枢を担っていた(時期だ)。防止できなかったことに極めて重い責任があると認識している」と述べた。
〔写真説明〕浜岡原発の地震想定に関するデータ不正問題で記者会見する中部電力の林欣吾社長(右)と勝野哲会長=14日午後、名古屋市
2026年09月14日 19時15分