
【ニューヨーク時事】15日のニューヨーク金融・債券市場で、米長期金利の指標である10年物米国債利回りが一時5.04%台に上昇し、2007年以来約19年ぶりの高水準を付けた。中東情勢の混乱を背景とした原油価格高騰でインフレ懸念が強まり、連邦準備制度理事会(FRB)が今週以降、複数回の利上げを余儀なくされるとの観測が拡大。債券売りが加速した。
原油先物市場で米国産標準油種WTIは14日、一時1バレル=105ドル近くまで上昇した。トランプ大統領がSNSで、ウクライナとロシアが互いのエネルギー施設を攻撃しないことで合意したほか、イランが米国との取引を望んでいると投稿すると、いったん100ドル台まで下げたが、再び上昇している。
原油輸送の要衝ホルムズ海峡の通航回復に見通しが立っていない。サウジアラビアの原油パイプラインの稼働停止で、代替路からの供給も滞るとみられている。
市場ではFRBが15、16両日の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を引き上げるとの見方が大勢だ。ただ、原油高が長引き、インフレ圧力が強まれば、「利上げ局面が長期化する恐れがある」(米銀)との指摘が出ている。
〔写真説明〕米連邦準備制度理事会(FRB)のビル=ワシントン(EPA時事)
2026年09月15日 18時02分