
3月の栃木県那須町長選を巡る訴訟で、県は16日、平山幸宏町長(64)を当選無効とした県選挙管理委員会の裁決を取り消した東京高裁判決について上告しないと発表した。22日の上告期限で高裁判決が確定する。
県選管の金田尊男委員長は「近年の選挙訴訟で最高裁が上告を受理した事案はなく、認められる可能性が低いと判断した」と説明。高裁判決については「過去の判例が機械的に適用されたとの印象は拭えず残念だ」とコメントした。
投開票日の時点では3選を目指した平山氏が新人の小山田典之氏(65)を1票上回ったが、県選管は2人の姓名を混同した「混記票」計16票を有効と判断。平山氏の当選無効を裁決した。
東京高裁は今月8日、「どちらの候補者の姓名を記載したのかが判断し難い」として、混記票を無効とし、平山氏が3票上回ると結論付けた。
〔写真説明〕栃木県那須町長選を巡る訴訟で、記者会見で上告見送りを発表する栃木県選挙管理委員会の金田尊男委員長=16日午前、宇都宮市
〔写真説明〕栃木県那須町の平山幸宏町長=8日、同町
2026年10月16日 15時43分