
文化審議会(日比野克彦会長)は16日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に、吟醸造りの農口尚彦さん(93)ら3人を認定するよう関芳弘文部科学相に答申した。杜氏(とうじ)、料理人、華道家からは初の認定で、人間国宝は111人となる。
ほかの2人は京料理(会席)の高橋英一さん(87)と立花の池坊専永さん(93)。
農口さんは伝統的な日本酒造りを代表する杜氏の一人で、1970年代半ば以降の吟醸酒ブームをけん引。後進の指導・育成にも尽力し、多くの杜氏を輩出した。
高橋さんは老舗料亭「瓢亭」(京都市)の第14代主人。京都の気候風土や伝統を反映させた献立を、京都にちなんだ美術工芸品に盛り付け、客をもてなす業が認められた。
池坊さんは、華道家元池坊の四十五世家元。花材の特徴に応じて枝を整えて器に立て、山や野、水辺などの自然を表す立花の技法に精通していると評価された。
〔写真説明〕杜氏(とうじ)として初めて人間国宝に認定される農口尚彦さん=15日、石川県小松市
〔写真説明〕老舗料亭「瓢亭(ひょうてい)」の高橋英一さん=13日午後、京都市左京区
〔写真説明〕池坊45世家元の池坊専永さん(華道家元池坊総務所提供)
2026年10月16日 17時41分