
機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)の冤罪(えんざい)事件で、勾留中に亡くなった元顧問相嶋静夫さん=当時(72)=の保釈請求を却下するなどした裁判官37人の判断は違法として、遺族が国に損害賠償を求めた訴訟の第2回口頭弁論が30日、東京地裁であった。国側は「各裁判官に違法、不当な目的があったとは言えない」と反論し、改めて請求棄却を求めた。
国側は答弁書で、「裁判官の職務行為に賠償責任が認められるには、違法、不当な目的で裁判をしたなどの特別な事情が必要だ」と強調。相嶋さんの体調変化を踏まえても、保釈は適当でないと判断したことは違法とは言えないと主張した。
原告側意見陳述で、相嶋さんの次男(49)は「父は進行胃がんで生命の危機があった。裁判官はどのような証拠隠滅の恐れがあると考えたのか知りたい」と訴えた。
〔写真説明〕大川原化工機の冤罪(えんざい)事件で、勾留中に亡くなった元顧問相嶋静夫さんの勾留や保釈などに関する裁判官の判断は違法だとして、国を提訴し記者会見する相嶋さんの長男(手前右)と次男(同左)=4月6日、東京都千代田区
2026年10月30日 18時47分