欧州中銀総裁、退任発表=来年2月、任期前倒し



【ロンドン時事】欧州中央銀行(ECB)は29日、ラガルド総裁が来年2月7日付で退任すると発表した。来春に控えるフランス大統領選など欧州の政治情勢に不透明感が漂う中、来年10月の任期末を待たず、前倒しで身を引くことを決めた。

ラガルド氏は仏出身で、2019年11月にECB初の女性の総裁として就任。後任人事は今後、仏やドイツなどユーロ圏各国を中心に協議される。ECBでは来年、総裁だけでなく幹部2人も交代するため、これらの人事を出身国のバランスなどを踏まえた上で一体的に選出するとみられる。

ロイター通信は今月、世界経済フォーラム(WEF)がラガルド氏を11月にも次期会長に指名する見通しだと報じていた。

ラガルド氏はSNSに動画を投稿し、「優れた仕事が成し遂げられ、将来への備えが万全であるという確信を胸にECBを去る」と語った。

仏大統領選では、極右野党・国民連合(RN)のルペン前党首が世論調査で先行。同国内では大規模デモが暴動に発展し、財政悪化懸念も強まっている。こうした中、来年5月に任期を終えるマクロン大統領がECB総裁人事に関与できるよう、仏出身のラガルド氏が前倒しで身を引くとの観測が広まっていた。

【時事通信社】 〔写真説明〕欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁=14日、バンコク(AFP時事)

2026年10月29日 21時10分


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