日銀総裁、2%目標と「おおむね整合的」=基調物価、持続的・安定的達成まだ



日銀の植田和男総裁は30日午後に記者会見し、同日開かれた金融政策決定会合の内容について説明した。一時的な変動要因を除く基調的な物価上昇率について「2%の『物価安定の目標』とおおむね整合的な水準となっている」と述べた。一方、持続的・安定的な物価目標の達成には至っていないとし、2%の物価の定着が重要との認識を示した。

日銀は同日公表した最新の景気予測「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で、基調的な物価上昇率が目標の2%に到達したとの判断を示した。また、30日の会合では、政策金利の現状維持を賛成多数で決めた。9月の前回会合で1.25%への利上げに踏み切った直後のため、経済・物価情勢や企業向け貸し出しなどへの影響を見極める必要があると判断した。

展望リポートは、基調物価が「先行きも同程度(2%)で推移すると考えられる」と説明。一方、中東情勢の緊迫化による原油価格の高止まりや、世界的な人工知能(AI)関連需要の増大、円安といった物価の上振れリスクにも言及した。

緩和的な金融環境が続く中、「基調物価を2%程度の水準で安定させていく観点が重要になる」として、利上げ路線を堅持する方針も示した。タイミングやペースは、中東情勢などを点検しながら検討するとした。

【時事通信社】

2026年10月30日 16時30分

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