両チームが譲らず0―0で迎えた九回裏。日本ハムのレイエスが一振りで投手戦に終止符を打った。殊勲の11号ソロで連日のサヨナラ勝ち。「チームに勝利を届けられてうれしい。今でも興奮している」と感慨に浸った。
先頭で打席へ。この回からマウンドに上がったゲレーロは、球が荒れていた。3球続けてボール。それでもベンチから「打て」のサインが出た。高めの159キロを捉えると、打球は逆方向に飛んで右翼のフェンスを越えた。笑みを浮かべながら全速力でダイヤモンドを一周。「グリーンライト(打てのサイン)をくれた監督とコーチに感謝している」と語った。
日本ハムが3安打だったのに対し、ロッテは7安打。押され気味の展開だったが、堅守で流れを渡さなかった。五回、中堅の矢沢が左中間への当たりをダイビングキャッチ。その後も好守備が何度も見られ、新庄監督は「きょうは守備で勝ちましたね」と振り返った。
貯金を今季最多の9とし、首位で交流戦に突入する。打線の状態は悪いが、監督は「交流戦は調子が上がってない打者がきっかけをつかむ場所。楽しみにしている」と期待した。
【時事通信社】
〔写真説明〕9回、サヨナラのソロ本塁打を放つ日本ハムのレイエス=1日、エスコンF
2025年06月01日 19時01分