大舞台へ弾みはついた。浦和は米国で開催されるクラブ・ワールドカップ(W杯)前の最後の試合で逆転勝ち。スコルジャ監督は「苦しい展開で諦めずに戦った。チームスピリットは素晴らしかった」と選手をたたえた。
立役者になったのは、2ゴールを奪ったグスタフソン。後半8分、速攻で右からのパスに滑り込んで、ネットを揺らした。チームの屋台骨を支えるボランチは「入ったのはラッキーだったが、チームとして良い攻撃だった」。自陣でボールをさばき、そのままゴール前へ駆け上がる判断の早さが光った。試合終盤にはCKから、味方のシュートがポストに当たったところを落ち着いて蹴り込んだ。
クラブW杯に出場する影響で、5月は他チームよりも先に試合を消化する過密日程で苦戦が続いた。この日も昇格組の横浜Cを攻めあぐねて先制を許す嫌な展開を招いたが、4戦ぶりの白星で断ち切った。
イタリアのインテル・ミラノなどの強豪に挑む。ホームのサポーターを前に、試合後のセレモニーで主将の関根は「皆さんの思いを背負って世界と戦ってきたい」。旅立ちを前に力強く宣言した。
【時事通信社】
〔写真説明〕後半、勝ち越しゴールを決める浦和のグスタフソン(右から2人目)=1日、埼玉
2025年06月01日 20時39分