エネルジコ、実力証明=スタミナ十分で快勝―競馬菊花賞



皐月(さつき)賞馬もダービー馬も不在。混戦ムードも漂ったクラシックレース最終戦の菊花賞は、単勝1番人気のエネルジコが快勝した。

3000メートルの長丁場。好スタートとはならなかったが、手綱を引くルメール騎手は「優しく」と自身に言い聞かせ、無理にペースを上げずに我慢した。終盤の下り坂で勢いに乗り、最後の直線でぐいぐいと加速。先頭を奪うと、2着に2馬身差をつけて駆け抜けた。

4月の青葉賞(GII)に勝利し、古馬との初対戦となった8月の新潟記念(GIII)でも2着。クラシックは参戦してこなかったが、実力馬として一目置かれていた。ルメール騎手は持ち味は末脚だけでなく、「スタミナもあると思っていた」。力を振り絞るはずの終盤でガス欠にならず、伸びのある走りを見せてその実力を証明した。

菊花賞で史上初の3連覇、通算5勝目としたルメール騎手は、エネルジコを「まだ子どもっぽい。落ち着いたらもっといい馬になる」と評した。この勝利は、さらなる飛躍の第一歩となりそうだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕第86回菊花賞(GⅠ)を制したエネルジコと喜ぶ騎手のクリストフ・ルメール=26日、京都競馬場

2025年10月26日 19時10分


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