これぞ主砲の一振り=ムード変えた山川―プロ野球日本シリーズ・ソフトバンク



一振りで、球場のムードをがらりと変えた。ソフトバンクの山川が、レギュラーシーズンでも4月6日以来の5打点と爆発。左翼席に大挙して集まった阪神ファンを沈黙させた。

先制された直後の一回、栗原の適時打で同点とし、なおも2死一、二塁。「栗原が打ってくれたので、ありがたかった」。力むことなく打席に立ち、デュプランティエの外角への直球を逆らわずに打ち返した。あと少しで本塁打という右中間二塁打で、勝ち越しの2点をもたらした。

二回の3ランは、これぞ主砲という当たりだった。代わった岩貞が投じた高めのスライダーを振り抜くと、打球は美しい軌道を描いて左翼席へ。飛距離133メートルの会心の一発は、両チーム通じて今シリーズ1号アーチとなった。「今年1番くらいのつかまえ方。(打席で)構えた感じから良かった」と手応え十分に語った。

クライマックスシリーズでは迫力を欠いた長距離砲も、ようやく復調の気配を見せた。「CSを含めて、点が入っていなかった。自分も打ったが、久々にみんなに長打が出た」とほっとした表情。文句なしの快勝でチームに勢いをもたらし、敵地甲子園に乗り込む。

【時事通信社】 〔写真説明〕2回、3ランを放つソフトバンクの山川=26日、みずほPayPay 〔写真説明〕1回、勝ち越しの2点二塁打を放つソフトバンクの山川(奥)。手前は阪神先発のデュプランティエ=26日、みずほPayPay

2025年10月26日 22時47分


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