
鹿島は千載一遇の好機を逃さなかった。後半、相手の不用意なパスを拾い、ゴール前へ。レオセアラのシュートを相手GKがはじき、松村は「いい具合にこぼれてくれて、触れた」。倒れ込みながら、左足を伸ばして決勝点を奪った。
前半から主導権を握れなかった。プレスがはまらず、奪ったボールもすぐに失う。鈴木は「ミスをしたくなくて、判断が遅かったと感じた」。チームの動きは硬かった。
苦しい展開を早川の好セーブでしのぎ、先制は許さない。逃げ切りを図った終盤はゴール前で体を張って守り、ポストにも救われた。今季22勝のうち1点差の勝利は15度目。接戦を物にしてきた一年を象徴するような白星。シーズン終盤の勝負どころで失速してきた近年とは違った姿を見せた。
柏の結果次第で優勝が決まる状況でも、鬼木監督は他会場の経過は耳に入れなかったという。目の前の一戦に集中し、最後に連勝して栄冠をつかむ意識はチーム全体に浸透していた。
最終節はホームで横浜Mとの名門対決。今季は下位に沈んだが、4連勝中と勢いがある。「スタンド全体を巻き込んで、強い鹿島を見せつけて最後に笑いたい」と松村。9年ぶりの王座奪還まで、あと1勝だ。
【時事通信社】
〔写真説明〕後半、先制ゴールを決める鹿島の松村(中央)=30日、味スタ
〔写真説明〕後半、競り合う東京Vの森田(手前左)と鹿島の松村(右)=30日、味スタ
〔写真説明〕後半、競り合う東京Vの松橋(左)と鹿島の知念=30日、味スタ
2025年11月30日 19時46分