
3点のビハインドを背負っても、誰一人諦めていなかった。「1点取れば何かが起きる。全員の力で勝ち取った勝利」と主将の鈴木大。千葉が終盤に怒濤(どとう)の4ゴール。大宮を大逆転で退け、決勝への切符をつかんだ。
後半26分、カルリーニョスジュニオが口火を切ると、本拠地のボルテージが上がった。立て続けに2点目を奪うと、プロデビューとなった下部組織出身の17歳、姫野が抜け出す。巧みなループシュートで同点弾を決め、「このスタジアムがつくってくれる雰囲気はすごい」。そのままでも規定により勝ち上がったが、河野が仕上げの一発。CKから頭で決めて勝ち越した。「フクアリ」は興奮のるつぼと化した。
Jリーグ発足時から参加する「オリジナル10」。2009年を最後に2部暮らしが続き、昇格プレーオフにはこれまで5度進出したものの敗退の屈辱を味わってきた。「またこのスタジアムの雰囲気でできることを、生かしてやりたい」と鈴木大。悲願へあと一つだ。
【時事通信社】
〔写真説明〕大宮に勝ち決勝進出を決め、喜ぶ千葉イレブン=7日、フクアリ
〔写真説明〕後半、ゴールを決める千葉のカルリーニョスジュニオ(左)=7日、フクアリ
〔写真説明〕後半、同点ゴールを決める千葉の姫野(中央)=7日、フクアリ
〔写真説明〕後半、同点ゴールを決め、喜ぶ千葉の姫野=7日、フクアリ
〔写真説明〕後半、勝ち越しゴールを決める河野(中央下)=7日、フクアリ
2025年12月07日 18時37分