
ミラノ・コルティナ五輪に臨むアイスホッケー女子の日本代表(スマイルジャパン)に、北海道・苫小牧東高1年で16歳のDF秋本なな(道路建設)が選ばれた。この種目で史上最年少の五輪代表入り。期待の新星は「若手らしくがむしゃらにプレーして、失敗を恐れずにがつがつチャレンジしたい」と気持ちを高ぶらせている。
長野県軽井沢町出身。兄や友達の影響を受けて6歳で競技を始め、「スピード感があって、ガツガツした迫力が魅力」とのめり込んだ。競技が盛んな苫小牧市でのプレーを求め、中学2年になるタイミングで母親と移住。国内リーグの名門、道路建設に加入して腕を磨いてきた。
今回の代表で最年長のDF細山田茜とは17歳差。細山田と主将のDF小池詩織はともに所属が同じで、目標とする選手だ。「攻撃参加できるDF」を目指し、先輩2人とも積極的にコミュニケーションを取っている。日本代表の飯塚祐司監督は「判断のスピード、判断能力が素晴らしい。伸びしろがたくさんあり、一気に成長してもらいたい」と期待を込める。
代表合宿で行われた男子高校生との練習試合では、前線へ正確なパスを送って才能の片りんを披露。前回2022年北京五輪は「早くこの舞台で活躍したい」とうずうずしながらテレビ観戦していた。「会場のみんなを圧倒するのが目標。その目標に近づく大きな一歩」。臆することなく、夢舞台で世界の強豪に挑む。
【時事通信社】
〔写真説明〕練習を終え、取材に応じるアイスホッケー女子日本代表の秋本なな=26日、北海道苫小牧市
〔写真説明〕練習するアイスホッケー女子日本代表の秋本なな=25日、北海道苫小牧市
2025年12月31日 07時17分