
円熟期にある31歳。スピードスケート女子のエース高木美帆(TOKIOインカラミ)は「自分の出せるものを全て出し切りたい」と繰り返す。ミラノ・コルティナ大会が、女子では橋本聖子、小平奈緒に並ぶ4度目の冬季五輪になる。スピードの日本チームの目標「複数の金を含むメダル5個」の達成には、過去大会で計7個のメダルに輝いた高木の活躍が欠かせない。
前回の北京五輪では、1000メートルの金など四つのメダルを獲得した。ただ、最も思い入れの強い1500メートルは不完全燃焼の2位。瞬発力も持久力も求められ、「すごく面白い」と感じる種目で頂点に立つことが悲願だ。
1000メートル、前回銀の団体追い抜きでも表彰台が有力。ワールドカップでの戦いではオランダ勢に後れを取っているが、「一進一退しながら見つけてこられたものがたくさんある」と自負心をのぞかせる。どうすれば己の体を自在に操れるかと、思索を深めてきたこの4年間。経験を生かしてどう本番で力を引き出すか、思い巡らせているに違いない。
北京五輪後は、現役続行の意欲が湧くまでに時間を要した。今回の大舞台が競技生活の集大成になる可能性もある。「自分の課題にひたむきに向き合い、越えていきたい」。第一人者は寸暇を惜しんで2月に向かう。
【時事通信社】
〔写真説明〕スピードスケート全日本選手権の公式練習に臨む高木美帆=2025年12月25日、長野・エムウェーブ
〔写真説明〕スピードスケート全日本選手権の女子1500メートルで滑走する高木美帆=2025年12月28日、長野・エムウェーブ
2026年01月07日 07時03分