渡部暁、最後の五輪へ=ノルディック複合、「奇跡の金」狙って―五輪・集大成のベテラン



ノルディックスキー複合の渡部暁斗(37)=北野建設=は、6大会連続出場となるミラノ・コルティナ五輪が最後の大舞台になる。昨年10月に今季限りでの現役引退を正式表明。「全盛期を過ぎたアスリートが、最後のシーズンに最高のパフォーマンスを発揮するのは、絵空事のように聞こえるかもしれない。ただ、そんな奇跡を起こすことができれば、金メダルもついてくる」と、わずかな可能性に懸ける。

ワールドカップ(W杯)で荻原健司と並び日本勢最多の通算19勝。2017~18年シーズンに荻原以来日本勢2人目の総合優勝を果たした。五輪は14年ソチ、18年平昌両大会で個人銀メダル。22年北京大会は個人と団体で銅を獲得した。昨年にはスキー界で権威のある「ホルメンコーレン・メダル」を贈られた。

現役生活が終わりに近づく中、輝かしいキャリアに新たな勲章が加わった。1月10日のW杯オテパー大会(エストニア)で、個人通算296回目の出場を果たし、歴代最多記録を更新。17歳だった06年のW杯デビューから積み重ねた数字に、「向上心、探求心を持ち続けていたからこそ、この記録が更新された」と感慨を込めた。

昨年末には、一緒に平昌五輪に出場した元フリースタイルスキー選手の妻由梨恵さんが第3子を出産。一時帰国して立ち会い、集大成となる舞台への思いをさらに強くした。まだ手にしていない五輪金メダルへ、「無謀に思えることだからこそ、挑戦する価値がある」と決意を込める。

【時事通信社】 〔写真説明〕ワールドカップ複合で歴代最多の296回目の出場を果たし、記念品を贈呈された渡部暁斗=10日、エストニア・オテパー 〔写真説明〕ワールドカップ複合で飛躍に臨む渡部暁斗=17日、ドイツ・オーベルホフ(EPA時事)

2026年01月21日 07時07分


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