
メダル獲得への期待が大きく膨らむ結果だった。スノーボード男子ビッグエアで荻原大翔(20)=TOKIOインカラミ=が予選をトップで通過。「しっかり自分のやりたいことを1、2本目で決めることができた」。初出場の五輪で会心の滑り出しを見せた。
1回目は「スイッチバックサイド1980」をきっちり着地した。普段とは逆のスタンスで背中側に踏み切って横に5回転半し、両手を力強くたたく。2回目は横5回転技を難なく決め、「コンディションはいい感じ」と声を弾ませた。
昨年のウインターXゲームズで成功させた横6回転半技がギネス世界記録に認定されるなど、決まった時の爆発力は折り紙付き。その一方で安定感を欠き、試合によっては予選を通過できないことがしばしばあった。
しかし、最近は違う。結果に一喜一憂することなく、「楽しくスノーボードをして好きな技を決められたらいい」。開き直って試合に臨めている。
今季の成績はその様子が見て取れる。ワールドカップ(W杯)は第1、2戦でいずれも決勝に進めなかったが、第3戦で優勝。1月下旬のXゲームズでは横6回転半技を再び成功させて連覇した。「最近は緊張することがない。W杯と同じように臨めている」と言葉に自信がにじむ。
父崇之さんの影響で3歳の時に初めて乗ったスノーボード。専属のコーチはつけず、主に父の指導だけでここまできた。そばで見守り続けた崇之さんは「あいつは不思議と大舞台ではまる瞬間を持っている。余計なことを考えずに集中できれば、今回もその可能性はある」と言う。「目標はもちろん金メダル」と荻原。父の言葉を現実にする予感をさせた。
【時事通信社】
〔写真説明〕スノーボード・男子ビッグエア予選3回目を終えた荻原大翔=5日、リビーニョ
〔写真説明〕スノーボード・男子ビッグエア予選1回目の荻原大翔=5日、リビーニョ
2026年02月06日 10時41分