世界で勝つ力、着実に=前回W杯から確かな進歩―サッカー日本代表・英国で開花宣言(上)



サッカー日本代表は、6月開幕のワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会メンバー発表前では最後となった英国遠征を2連勝で終えた。仕上げの場で見えた成果と課題を振り返る。

◇特筆の連続無失点

3月28日のスコットランド戦、同31日のイングランド戦は1―0の勝利。華やかな攻撃陣に注目が集まりがちだが、「聖地」であるハムデンパークとウェンブリー競技場のアウェーで、地道な守備で無失点に抑えたことは特筆に値する。

両試合に出場したGK鈴木彩(パルマ)は、勝敗を分ける好セーブを何度も見せた。過去のW杯を見ても、上位へ勝ち進むにはそうした守護神の存在は欠かせない。日本に足りなかったピースが一つそろった形だろう。

板倉、冨安(ともにアヤックス)らを欠くDF陣では、渡辺(フェイエノールト)、鈴木淳(コペンハーゲン)が台頭。課題の空中戦では体格差をものともせず、隙のないブロックを敷いて反撃をはね返し、目標とする「逃げ切り」に導いた。

イングランド戦では、森保監督のテストが成功を収めた。3トップの両翼に三笘(ブライトン)と伊東(ゲンク)、ウイングバックに堂安(アイントラハト・フランクフルト)と中村(スタッド・ランス)を配置。本来はサイドを主戦場とする4人を並べる大胆な起用が、見事にはまった。

4人は自在に内外、左右を入れ替わり、相手守備をかく乱した。ライン間で受ける南野(モナコ)や久保(レアル・ソシエダード)とは、また違った攻撃の形。中村は守備能力の高さに加え、三笘が先制点を奪った場面以外でも、判断のいいオーバーラップで好機に関わり、「(体力が)きついなという時は入れ替わり、流動性を持ってできた」と好感触を口にした。

前回大会を終えてから、ドイツの再撃破、ブラジル戦の初勝利を含め、強豪に対して受け身になる時間や意識が減ったのは進歩と言える。「自信を持って、さらにレベルアップに磨きを掛ける」と指揮官。世界トップに通用する攻守を、直前まで洗練していく。

【時事通信社】 〔写真説明〕イングランド戦でプレーするGK鈴木彩=3月、ロンドン 〔写真説明〕イングランド戦で、ドリブルする日本の中村=3月、ロンドン(AFP時事)

2026年04月07日 07時06分


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