
ワールドカップ(W杯)メンバーの大枠が固まる中で、サプライズ候補の一人だろう。3月の英国遠征で初選出となったFW塩貝健人(ウォルフスブルク)。「呼んでもらえたので、チャンスがないわけではない」。滑り込みへ意欲を燃やす。
スコットランド戦の終盤に出場し代表デビュー。0―0の状況で得点を奪いにいった中、クロスを後ろ向きで収めて伊東(ゲンク)の決勝点を導いた。本人はゴールを狙っていたが、「アシストが付いたので悪くない」。自ら及第点を与えた。
まだ21歳。慶大時代は、関東大学リーグ3部からのスタート。1年時に得点王に輝くと、2年の途中で欧州挑戦のため休学する。NECナイメヘン(オランダ)へ渡り、今年1月にはドイツ1部に。異色の決断からわずか1年半で、欧州5大リーグへたどり着いた。
貪欲にゴールへ向かう馬力と走力は、守備にも生きる。スコットランド戦では、素早い切り替えから自陣へ戻り、ボールを奪取。短い出場時間でも、森保監督が求める最低限の要求に応えようという姿勢が伝わった。
自他ともに認める負けず嫌い。「ストライカーとして1番手を取りにいく。最初からサブでW杯に出ようなんて思っていない」。その心意気は、何とも点取り屋らしい。一方、所属チームでの出場機会が減っており、最後のアピールへもどかしい状況に置かれている。
【時事通信社】
〔写真説明〕スコットランド戦でドリブルする塩貝健人=3月、英国・グラスゴー
2026年04月29日 07時12分