
自己最高位の西前頭6枚目に番付を上げた藤青雲が、新入幕の先場所から一度も連敗せず奮闘を続けている。この日は朝白龍を寄り切って2敗を守った。好成績にも「実力以上の力が出ている。調子に乗らず、地に足を着けて頑張る」。慢心しない姿勢が、さらなる活躍を予感させる。
相手の突進をしのぐと、すぱっともろ差し。そのまま力強く寄り切った。「立ち合いは後手に回った」と反省も忘れなかった。
明大出身で社会人経験を経て角界入り。2023年夏場所で新十両昇進を果たすと、その後の右膝前十字靱帯(じんたい)損傷の大けがなどを克服して28歳で新入幕。「三役を狙える位置にいたい」との思いをかなえるため、攻撃相撲が信条である師匠の藤島親方(元大関武双山)の教えを実践する。
「番付を上げることが一番の恩返し」と誓う。その師匠は今場所から広報部長を務めており、引き揚げる際に国技館で叱咤(しった)激励を受けることも。「落ち着いて相撲が取れている」と藤青雲。折り返しを迎える夏場所を愚直に戦い抜く。
【時事通信社】
〔写真説明〕朝白龍(右)を攻める藤青雲=16日、東京・両国国技館
2026年05月16日 23時48分