
先制を許す嫌な流れを引き戻した。0―1の後半12分。左サイドで粘った久保からボールを受けた中村が、相手に寄せられながらもシュートを打ち切った。高い技術がつまった同点弾がゴール左に決まる。何度もガッツポーズをつくり、雄たけびを上げた。
ゴールの右側、遠いサイドを狙うふりをして逆の近いサイドを射抜き、「(パスを)もらう前からイメージできていた。狙い通りのゴール」。W杯初出場。デビュー戦で初ゴールを刻んだ。
近年の森保ジャパンでは常連と言える立ち位置まで上り詰めたが、今季フランス2部の所属チームでは難しい時期を過ごした。代表でのレベルの高さとのギャップを感じ、「イライラすることも多かった」。1年での1部復帰はかなわなかったが、自らのプレーに向き合い、ゴールを量産。W杯へしっかりつなげた。
長年攻撃の中心を担った三笘、南野を欠く中、中村にかかる期待と重圧は大きいはず。「最高の舞台だなとは感じたが、ピッチに立てばサッカーはサッカー。普通のサッカーをした」。強豪相手に価値ある勝ち点1を奪った殊勲者の一人は、涼しい顔でさらりと言ってのけた。
【時事通信社】
〔写真説明〕後半、同点ゴールを決めて喜ぶ中村(右)=14日、米ダラス
〔写真説明〕後半、同点ゴールを決めて祝福される中村(右から2人目)=14日、米ダラス
2026年06月15日 09時46分